人類が1万年以上前から愛用する栄養の宝庫
養蜂やはちみつに関する本や論文を多数執筆しているイギリスのエヴァ・クレーン博士の研究によると、人類ははちみつを1万年前から採集していたそうです。1919年にスペインで発見された新石器時代の岩壁彫刻には、はちみつの採集をする人物が描かれています。はちみつには180種類以上の栄養素が含まれており、人類に大きな恩恵をもたらして来ました。
種類や収穫時期・方法によって大きく異なるはちみつの抗菌性
はちみつに天然の抗菌性がある事が発見されたのは19世紀後半になってからのことです。はちみつの抗菌性は、はちみつの種類や収穫の時期・方法によっても大きく異なり、どのはちみつも同じわけではありません。一般的にはちみつの抗菌性は過酸化水素の酸化力か、細菌の水分を奪って死滅させる高い浸透圧によります。
一般的なはちみつに比べ高い抗菌効果を持つマヌカハニー
マヌカハニーには一般的なはちみつにはない固有の抗菌性があり、高い抗菌効果があります。マヌカハニーの主要な抗菌性はメチルグリオキサール(MGO)と呼ばれる成分で、MGOはマヌカの花の蜜に含まれる高濃度のジヒドロキシアセトン(DHA)という成分が時間をかけて変化したものです。MGOの濃度が高いほど、抗菌性が強くなります。
マヌカハニーの等級を示すUMF™(Unique Manuka Factor)は、MGO、DHA、そしてレプトスペリンと呼ばれる特有成分の含有量により決定されています。マヌカハニーについては、世界中で様々な研究が行われており、バクテリア(細菌)やウイルスによるダメージから体を守る効果があるという研究結果が出ています。また、マヌカハニーには高い殺菌力のほか、痛みや炎症を和らげる抗炎症作用もあります。
活性酸素を除去!はちみつがさびない身体を作る
高品質のはちみつには、有機酸やフェノール類が多く含まれています。これらの成分には抗酸化作用があります。活性酸素は、人が通常呼吸している大気中の酸素よりも活性化された酸素およびその関連分子の総称で、不安定で色々な物質と反応しやすい性質をもっています。体内で過剰に発生すると、鉄がさびるように脂質やたんぱく質、細胞などにダメージを与えたり、老化などの原因になるといわれています。
はちみつに含まれるポリフェノールや有機酸、ビタミンなどは老化や病気の原因となる体内の活性酸素を除去し、心血管疾患や脳疾患などの様々な病気の予防や老化、肌のトラブルなどを減らすなどの効果があります。
※ 1 歳未満の赤ちゃんがはちみつを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。1歳未満の赤ちゃんにはちみつやはちみつ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにして下さい。
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